- ラウンドとオーバルのメリットとデメリットを知りたい
- それぞれ何を作るのに向いている?
- 初めて買うときはどっちがいい?
ストウブのピコ・ココットにはラウンドとオーバルの2つの形があるため、どちらを選べばよいか悩む人は多いです。私は2014年からストウブを使い始め、合計10個のストウブを所持しています。そのうちラウンドは4つ、オーバルは2つです。
この記事ではラウンドとオーバルの違いについて分かりやすく解説します。記事を読めばラウンドとオーバルについて理解でき、自分にどちらが合うのかが分かります。ラウンドとオーバルで悩む人は、ぜひ最後まで読んでください。
ラウンドは丸くて使い慣れた形が特徴です。火の通りが均一なため炊飯にも使えます。オーバルは細長い形を活かして、長い素材やかたまり肉、1匹の魚の調理に重宝します。ストウブで何を作るかを決めてから購入すると、形選びで失敗しません。
ストウブはおいしく調理できる鍋
ストウブはフランスの鋳物ホーロー鍋で、一般家庭から高級レストランまで、世界中で愛用されています。ストウブの特徴は、食材のうまみを引き出した調理ができること。うまみの秘訣は、ふたの裏にあるピコという突起です。食材から出た水分がふたの裏のピコに付着し、蒸気となって鍋内に戻ることでうまみとなります。
ストウブには、いろいろなシリーズがありますが、定番はピコ・ココットです。丸いラウンドとだえんのオーバルの2つの形があります。以下、ピコ・ココット ラウンドをラウンド、ピコ・ココット オーバルをオーバルと表記します。
ラウンドは丸くて万能な形
ラウンドは丸い形で使いやすく、様々な料理に対応できます。サイズ展開は10cmから34cmまであり、家族の人数や用途で選べます。
- 10cm、12cm
-
目玉焼きや茶わん蒸し、プリン
- 14㎝や16cm、18cm
-
副菜作りや少人数の汁物、炊飯
- 20cm、22cm
-
主菜や煮込み料理
- 24cm、26cm
-
具だくさんの汁物やなべ料理、カレー
- 28cm以上
-
容量が大きく、大人数や業務用
ラウンドのメリット3選
ラウンドのメリットは以下の3つです。
- 一般的な形で使いやすい
- 火の当たりが均一
- ご飯も炊ける
一般的な形で使いやすい
ラウンドは丸い形で使いやすいです。一般的な鍋の形と同じなので、なじみがあるからです。煮る、蒸す、煮込み料理、炊飯、揚げ物などの幅広い調理法が行えます。
一番のおすすめは、無水調理。無水調理とは水を加えずに、食材の水分と調味料だけで調理する調理法です。ストウブの重さのあるふたと、ふたの裏にピコがあることで行えます。無水調理は素材の味がより濃厚に感じられ、調味料の使用量を抑えられるのがメリットです。私がよく作るのは、肉じゃがと鶏肉のトマト煮です。だしやコンソメは使わなくても、素材のうまみと調味料でおいしいです。
火の当たりが均一
ラウンドは、丸い形なので火の当たりが均一な点もメリットです。食材をムラなく加熱できます。また、ストウブは保温性が高いため、煮物や煮込み料理は余熱で味がしみこみます。おすすめは、おでんです。だしを濃い目にとって、午前中に煮込んでおくと、味がしみこんで絶品です。
ご飯も炊ける
ラウンドではご飯も炊けます。ご飯を炊くのに適したラ ココット de GOHANがありますが、ラウンドでも十分おいしく炊けます。
ストウブのサイズ | 最適炊飯量 |
---|---|
ラウンド14cm | 0.5~1合 |
ラウンド16cm | 0.5~1.5合 |
ラウンド18cm | 1~2合 |
ラウンド20cm | 2~3合 |
ストウブでご飯を炊くと、炊飯器に比べて手間はかかりますが、ご飯の粒がしっかりしていて甘みがしっかり感じられておいしいです。炊飯器と併用する場合は、炊きたいときにラウンドで炊飯をするのもおすすめです。
ラウンドのデメリット
ラウンドのデメリットは、長い素材は切らないと入らないところです。トウモロコシやほうれん草を丸ごと蒸したい場合は、切って調理しなければなりません。
私が持っている一番大きなラウンドは24cmです。24cmのような大きなサイズを使えば丸ごと調理できますが、鍋の容量に対して素材の量が少なすぎる場合が多いです。ラウンドで長い素材を調理する場合は、素材を切って調理するのがおすすめです。
オーバルはだえん形
オーバルはだえん形をしており、長い素材の調理にぴったりです。サイズ展開は15cmから41cmまであり、好みに応じて選べます。
- 15cm、17cm
-
一人用のスープや小さな魚や野菜の蒸し焼き
- 23cm、27cm
-
魚の煮付けやチャーシュー
- 29cm以上
-
容量が大きく、大人数や業務用
オーバルのメリット2選
オーバルのメリットは以下の2つです。
- 長い素材をそのまま調理できる
- トースターに入れやすい
長い素材をそのまま調理できる
オーバルは細長いだえんの形をいかして、長い素材の調理にぴったりです。いんげんやトウモロコシ、さつまいもを切らずに調理できるからです。主菜では、魚一尾をアクアパッツアにしたり、かたまり肉をチャーシューにしたりするのに便利です。
私は17cmと23cmを持っています。いんげんは17cm、トウモロコシやさつまいもは23cmを使います。チャーシューを作るときは、しょうゆや酒がたくさん必要ですが、オーバルで作るとかたまり肉がいい具合にオーバルの鍋におさまります。そのため、煮汁に使う調味料が少なくて済むところもメリットです。
トースターに入れられる
オーバルは細長いため、トースターに入れやすい点がメリットです。高さが少し低く、だえんの形をしているためです。
グラタンや野菜のチーズ焼きなどは、手軽に使えるトースターが便利です。予熱なしでもさっと焼き目をつけられるためです。我が家のトースターには、17cmがぎりぎり入りました。15cmを使って、1人分ずつ作るのもかわいいと思います。
オーバルのデメリット2選
オーバルのデメリットは2つあります。
- ふたを閉めにくい
- 火の通りにムラが出る場合がある
ふたを閉めにくい
オーバルはふたを閉めにくい場合があります。だえん形なので、ぴったり合わないと閉まらないためです。うまく閉まらない時は、鍋とふたの縁が少しすれてしまうため、オーバルのふたを閉める時は、注意しましょう。
火の通りにムラが出る場合がある
オーバルは火の通りにムラが出る場合があります。だえん形なので長軸と短軸の長さに差があるためです。
均一に火が入らないため炊飯には向きません。試しに17cmで炊いてみましたが、あまりうまくいきませんでした。オーバルは、煮物や煮込み料理など、じっくり火を通す料理におすすめです。
ラウンドとオーバルの選び方
ラウンドとオーバルの選び方は以下の通りです。
ラウンドがおすすめな人
- 初めてストウブを買う人
- 定番のストウブがほしい人
- ご飯も炊きたい人
初めてストウブを買う人は、万能なラウンドがおすすめです。一般的な鍋と同じ形で使いやすく、ストウブで可能な調理法にすべて対応しているためです。ストウブといえば、ピコ・ココット ラウンドの印象があるので、定番がほしい人にもラウンドがぴったりです。ラウンドは火の通りが均一なため、炊飯にも使えます。ストウブでご飯も炊きたい人はラウンドを選びましょう。
オーバルがおすすめな人
- ラウンドのストウブを持っている人
- 長さをいかして調理したい人
オーバルは独特の形なため、2台目以降が使いやすいです。ラウンドを持っている人は、ラウンドとは違ったサイズを選びましょう。主菜に適したサイズを持っている人は副菜用の小さなサイズのように、主菜と副菜を作れます。かたまり肉や魚一尾をまるごと調理したい人は、23cmや27cmがおすすめです。ストウブは食卓に出すとテーブルが華やかになるため、おもてなしにもぴったりです。
サイズ選びのポイント
ストウブのサイズ選びのポイントは、メインで作りたいものを決めることです。一般的なサイズ感を以下に示します。我が家の使い方も以下に当てはまります。(大人2人、小学生2人)
用途 | ラウンド | オーバル |
---|---|---|
主菜 | 20cm | 23cm |
小さな一品 | 14cm | 15cm |
副菜 | 16cm、18cm | 17cm |
鍋料理やたっぷり作るとき | 24cm | 27cm |
「大は小を兼ねる」と言いますが、ストウブには当てはまりません。主菜を作るときは主菜に適したストウブ、小さな一品料理を作るときは小さいストウブがぴったりです。ストウブを使って、何をおいしく作りたいかをイメージしてみましょう。私はメイン料理を作ってみたかったので、最初はラウンド20cmとラウンド24cmのお得なセットを購入しました。
店舗で実際のサイズ感を確かめてみるのもおすすめです。公式サイトの こちら から実店舗が検索できます。
私の使い分け
私はラウンド4つ、オーバル2つのピコ・ココットを持っています。使う頻度は、ラウンドが多く、作る料理によって使い分けています。
4つのラウンド使い分け
- ラウンド14cm
-
小さな副菜作り
- ラウンド16cmと18cm
-
味噌汁や副菜作りは16cm、煮物は18cm
- ラウンド24cm
-
鍋料理や具だくさんの汁物、カレー
過去にはラウンド20cmを持っていましたが、ひどく焦がしてしまったため手放しました。ラウンド20㎝は、主菜や煮込み料理に大活躍でした。具だくさんの汁物は、ポトフや豚汁です。具材をたくさん入れて、水の量は1L前後で作ります。
» 味噌汁作りに最適なストウブサイズを解説!我が家の実例も紹介
オーバル2つの使い分け
- オーバル17cm
-
副菜作り
いんげんを丸ごと蒸す
- オーバル23cm
-
煮込み料理
トウモロコシやさつまいも
オーバル17cmの副菜作りは、ラウンドに比べると頻度は少ないです。いんげん以外は、ラウンド16cmだと小さくて、18cmだと大きい場合に使っています。
使い慣れるとサイズ感が身に付き、適したサイズが判断できるようになります!
自分にぴったりなストウブを選ぼう
ストウブといえば、ピコ・ココット。丸いラウンドと、だえんのオーバルの2種類があり、作りたいものによって使い分けるのがおすすめです。
ラウンドはなじみのある丸い形で使いやすく、炊飯にも使えます。初めてストウブを使う人や定番の形が欲しい人におすすめです。オーバルは、細長い形をいかして、長い素材の調理や、かたまり肉や魚一尾の調理に重宝します。独特な形なので、ラウンドを持っている人やおもてなし料理を食卓で楽しみたい人にぴったりです。
自分に適したストウブを選ぶには、作りたい料理や家族構成から形とサイズを決めることが大切です。ストウブで何をメインに作りたいかをイメージして、自分にぴったりなストウブを選びましょう。
コメント