- ストウブは何がいいの?
- ストウブのお手入れは大変そう
- どうやって選べばよいのかわからない
ストウブはおいしく料理ができると聞いたけど、使い方や選び方が難しそうと思う人は多いです。形も種類もいろいろあるので、迷いますよね。
私は2014年からストウブを使い続けているストウブ愛好家です。10個のストウブを持っており、ご飯も毎食ストウブで炊いています。
この記事ではストウブについて詳しく知りたい初心者に向けて、ストウブの使い方やお手入れ方法、選び方などをまとめて解説しました。記事を読めば、ストウブの全てが理解でき、自分に合うストウブがわかります。
ストウブについて丸ごと解説したので、ストウブを詳しく知りたい人は最後までお読みください。
ストウブはフランスの鋳物ホーロー鍋
ストウブは、1970年代にフランス北東部のアルザス地方でうまれた鋳物ホーロー鍋です。ストウブは伝統的な方法を用いて、職人の手で丁寧に作られています。
一般家庭から一流の星付きレストランでも愛用されており、日常使いからおもてなしまで幅広く使えます。ストウブは、食材のうまみを引き出し、使うだけでおいしく調理ができる魔法のような鍋です。
ストウブの魅力4選
ストウブの4つの魅力を紹介します。
- 料理がおいしくできる
- いろいろな調理法ができる
- 長く愛用できる
- 食卓が華やかになる
ストウブには、料理をおいしくするための2つの独自構造があります。鍋の表面のエマイユ加工と、ふたの裏のピコやシステラと呼ばれる突起です。鍋表面のエマイユ加工により、焦げ付きにくく調理が可能です。ふたの裏のピコやシステラがあることで、食材から出る水分が鍋の中で蒸気になり、うまみを引き出します。
一方、ストウブにはデメリットもあります。鍋とふたの重さや値段の高さなどです。
» 【ストウブのデメリット4選】愛用者がメリットと一緒に徹底解説!
ストウブでできる調理法
ストウブは、IHにも対応しており、煮る、焼く以外の調理法が可能です。
- 無水調理
- オーブン調理
- 揚げ物
無水調理
ストウブは、食材の水分や調味料のみで調理する無水調理が可能です。重さのあるふたと、ピコやシステラにより食材から出た水分が蒸気となるためです。
無水調理で作ると、食材の味が濃く、調味料を減らして作れるため、体にやさしくおいしい料理が食べられます。私がよく作るのは、鶏肉のトマト煮と肉じゃがです。素材のうまみが感じられるので、コンソメやだし汁を使わずに作っています。
オーブン調理
ストウブはオーブン調理が可能で、250度まで対応しています。グラタンやハンバーグ、パンを焼くのにぴったりです。ハンバーグは、片面を焼いてからオーブンで仕上げると、生焼けの心配がなく仕上がるのでおすすめです。
» 【ストウブにハンバーグがくっつかないコツ】オーブン仕上げで生焼けなし
揚げ物
ストウブでは、ふたを使った揚げ物がおすすめ。少ない油で、カラッと揚げられます。食材を入れたらふたをして片面を揚げます。ふたを外して食材をひっくり返し、火が通れば完成です。
» ストウブで揚げるからあげはふっくらジューシーで最高のごちそう
ストウブの種類
ストウブは、鍋からフライパンまで、たくさんの種類があります。主なストウブについて、種類別に紹介します。
- ココットのラウンドとオーバル
- ラ ココット de GOHAN
- ブレイザー
- Wa-NABE (ワナベ)
- ふたのないタイプ
ココットのラウンドとオーバル
ストウブで定番なのが、ラウンドとオーバルです。メイン料理から副菜、デザートまで幅広く使えます。サイズ展開が豊富で、1人分から大人数まで好みに応じて選べるので、1つ目のストウブにおすすめです。
- ラウンド
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ラウンドは、丸型のストウブです。丸い形は一般的な鍋の形なので、馴染みがあり、使いやすいです。鍋全体に均一に火が通りやすく、煮込み料理や炊飯に向いています。
- オーバル
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オーバルはだ円形の鍋です。だ円の形をいかして、長い食材を丸ごと調理するのに適しています。野菜はとうもろこしやアスパラガス、いんげんなどを切らずに調理でき、肉や魚はかたまり肉や魚を丸ごと調理できます。ラウンドに比べると、火の通り具合にムラがあるため、炊飯には不向きです。
ラ ココット de GOHAN
ラ ココット de GOHANは、ご飯をおいしく炊くために開発されたご飯専用のストウブです。鍋の中で対流が起こりやすい形をしており、ご飯をふっくらつややかに炊き上げます。S、M、Lの3つのサイズがあるので、炊きたい量に合わせて選べます。
» 【炊飯器なし生活】ご飯専用のストウブで炊いたご飯は甘くてふっくら
ブレイザー
ブレイザーは、高さが低いため、炒めて煮込む料理に使いやすい鍋です。すき焼きや筑前煮、アクアパッツァなど、深さのあるフライパンとして使いやすいです。我が家では、ハンバーグを作るときに使っており、片面を焼いてから、オーブンで仕上げています。
» ストウブのブレイザー24cmは煮る蒸す焼くと万能なので購入必須
ワナベ
Wa-NABEはラ ココット de GOHANと同じで、和食に特化したジャポネスクシリーズの1つです。ラウンドよりも底の面積が小さいため、鍋内の対流がより起こりやすくなっています。汁物や煮物に使いやすく、鍋底の丸みのある形がお玉でよそうのに便利です。
ふたのないタイプ
グリルパンやフライパン、スキレットなどはふたが付属しません。ふたがないため、無水調理や蒸し調理はできませんが、エマイユ加工があるため焦げ付きにくく、焼き付ける調理にぴったりです。グリルパンは山型の溝をいかして焼き目をつけられ、油を落として調理できるところが特徴です。
ストウブの使い方
ストウブの使い方を解説します。
- 最初は中火以下
- 鍋にやさしい調理器具を選ぶ
最初は中火以下
ストウブは急激な温度変化に弱いため、加熱し始めは中火以下で始めましょう。最初から強火で加熱すると、エマイユ加工が割れたり、はがれたりするリスクがあるためです。強火で加熱したい場合は、ストウブが十分に温まってから火力をあげてください。
鍋にやさしい調理器具を選ぶ
調理器具は、鍋のエマイユ加工を傷つけないものを選びましょう。金属製のものはかたいので避け、やわらかい調理器具を使ってください。シリコン製はやわらかく、鍋の端まで届きやすいため使い勝手が良いです。
私は、マーナと無印良品のアイテムを使っています。どちらも食洗機対応な点で便利です。
ストウブのお手入れ方法
ストウブのお手入れ方法を説明します。ストウブは適切なお手入れをすることで、長く愛用できます。
日常のお手入れ
ストウブを洗うときは、柔らかいスポンジと中性洗剤を使いましょう。金属のタワシや硬いスポンジは、鍋表面のエマイユ加工がはがれるおそれがあるため、避けてください。洗い終わったあとは、さびないように水分をきれいに拭き取ります。
私はパックスナチュロンのスポンジを愛用しています。やわらかくて泡立ちが良く、使いやすいです。
食洗機使用については、公式サイトに利用可能と記載がありますが、私は手洗いをしています。食洗機に入れると、他の食器や調理器具とぶつかるおそれがあること、大きくて場所をとること、食洗機に使っている洗剤がアルカリ性なことが理由です。
» ストウブは食洗機OKだけど手洗いがおすすめ!公式情報も含めて解説
焦げたとき
ストウブが焦げたときは、重曹を使って焦げを落とします。金属のたわしでゴシゴシこするのは避けましょう。
重曹をストウブに大さじ1程度入れて、焦げている部分をおおう量の水をいれます。水を多く使う場合は、重曹の量を増やしてください。鍋を火にかけて、ブクブクと沸騰させてから冷めるまで置くと、焦げていた部分が剥がれ落ちます。重曹を流してからスポンジで洗います。一度で取れない場合は、繰り返しましょう。
シーズニング
ストウブを使い始めるときや、鍋の表面が乾燥しているときはシーズニングを行いましょう。シーズニングは、ストウブの鍋の表面に油をなじませる作業です。シーズニングは、鍋表面に油の膜を作って錆を予防し、食材の焦げ付きを防ぐ効果があります。鍋の表面だけでなく、鍋とふたの縁も忘れずに行いましょう。
シーズニングでなじませた油は、そのまま利用して大丈夫です。ラ ココット de GOHANなど油が気になる場合は、使う油の量を控えめにしたり、使用前に油をやさしく拭き取ったりしましょう。
鍋肌の乾燥が気になってきたタイミングで、揚げ物をするのも一つの手です。揚げ物後のストウブを軽く洗うだけで、シーズニングをしたのと同じ状態になります。
保管方法
ストウブの保管は、鍋とふたが直接触れないようにするのがおすすめです。購入時のプラスチックの部品を使う方もおられますが、私はふきんを挟んでいます。ふきんは挟んだり、取ったりが簡単に行えるので、手間に感じません。
ストウブを複数持っている場合は、ふたをひっくり返して縦に重ねると、半分のスペースで収納できます。重ねる場合は、ふたが真っすぐなかたちのラウンドやオーバルを下にしましょう。重ねるときは、下にするストウブのふたが、上に重ねるストウブの鍋底と擦れないようにそっと置いてください。
ストウブのサイズの選び方
ストウブのサイズ選びは、大は小を兼ねないため、使い方のイメージをつけて選ぶことが重要です。とりあえず買ってみると失敗する可能性が高いので、気を付けましょう。価格はカラーによって異なるため、公式オンラインストアの黒の価格を記載しました。
サイズ | 重さ | 容量 | 価格 |
16cm | 2.3kg | 1.2L | 24,200円 |
18cm | 2.87kg | 1.7L | 27,500円 |
20cm | 3.6kg | 2.2L | 30,800円 |
24cm | 4.74kg | 3.7L | 40,700円 |
メイン料理はラウンド20cm
ストウブでメイン料理を作るならラウンドの20cmがぴったりです。煮込み料理やカレー、肉じゃがなどのメイン料理を作るのに適した大きさで、3~5人家族にちょうどよいです。1人暮らしや小食の2人の場合は、ラウンド18cmでもよいでしょう。
ラウンドの20cmは、ストウブの料理本で一番紹介されている大きさです。料理本を参考に作りたい人には20cmがおすすめします。
» 【鍋1種類で対応可能】ストウブのデビューに最適な料理本2冊
鍋料理やたっぷり作るならラウンド24cm
鍋料理や具だくさんのスープ、おでんなど汁物をたっぷり作るには、ラウンド24cmがよいでしょう。我が家では、ポトフやおでん、鍋料理に使っています。
副菜なら16cm
ストウブでメインよりも副菜を作りたい場合は、ラウンド16cmをおすすめします。私が作る一例は以下のとおりです。
- ピーマン4つの無水煮物
- 切り干し大根1袋の煮物
- 味噌汁は3人分
- じゃがいも3~4つの蒸し煮
4人家族の我が家では、食べきりサイズの煮物や副菜作りに大活躍しています。じゃがいもを蒸し煮にする場合は、4つにカットしています。蒸し煮にしたじゃがいもは、つぶしてポテトサラダにするとほくほくでおいしいですよ。
1/4サイズのかぼちゃを煮る場合は、16cmだと小さいので18cmを使っています。大きめの1/4サイズは20cmを使います。
ラ ココット de GOHANは炊飯量で選ぶ
ご飯用のラ ココット de GOHANは、S、M、Lの3サイズ展開です。炊きたいご飯の量で選びましょう。公式サイトには、Sは1合、Mは2合、Lは3~5合炊きと記載がありますが、以下の範囲はおいしく炊けます。
- S:0.5合~1合
- M:1.5~2.5合
- L:3~5合
公式の量以外で炊く場合は、通常よりも吹きこぼれに注意が必要です。炊き込みご飯を作る場合は、具材の分だけ容量が増えるため、容量オーバーにならないように気を付けましょう。
» 【炊飯器なし生活】ご飯専用のストウブで炊いたご飯は甘くてふっくら
ストウブは作りたい料理に合ったサイズを選ぶことが大切です。ストウブで作りたい料理や家族の人数を考慮して考えましょう。4人家族での我が家の使用頻度ランキングも参考にしてください。
» 【4人家族のストウブ使用頻度ランキング】11個持ちの愛好家が徹底解説!
ストウブの購入場所
ストウブはいろいろな場所で購入できますが、国内正規品を取り扱っている店舗で購入しましょう。国内正規品のストウブには、生涯保障サービスがついているからです。
ストウブ公式オンラインストア 以外にも Amazon や 楽天市場 にもストウブの公式オンラインストアがあります。
実物を見て決めたい場合は、実店舗で購入しましょう。公式サイトの こちら から実店舗が検索できます。
» 【お得にストウブが買える】Amazonなら公式ショップがおすすめ
» 【おすすめショップも紹介】楽天市場でストウブをお得に買う方法
ストウブ調理を楽しもう
ストウブは、使うだけで料理がおいしくなる、とっておきの鍋です。ストウブで作った料理の味の濃さは絶品です。
ストウブをうまく活用するコツは、作りたい料理や用途を決めて、適したストウブを選ぶこと。最初のストウブは、丸い形のラウンドが馴染みがあって使いやすいです。ラウンドの用途別おすすめサイズは、以下の通りです。
- メイン料理はラウンド20cm
- 鍋料理やたっぷり作るならラウンド24cm
- 副菜はラウンド16cm
- おいしくご飯を炊くならラ ココット de GOHAN
ストウブは油をなじませるシーズニングや水分の拭き取りなどのお手入れが必要ですが、長く愛用できます。一緒にストウブ料理を楽しみましょう。
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